オメガ腕時計の魅力や技術、歴史などについて
オメガは、1848年にルイ・ブランが懐中時計の工房を創設したところからスタートしました。オメガの魅力は飾らないデザインと、耐久性、時計の正確さにあります。
オメガはオリンピックとの関わりが深く、1932年の第10回ロサンゼルスオリンピックの全種目公式時計に採用されたのを始めとし、その後オメガはオリンピック競技が正確に計測されるための技術を次々と生み出しました。
その一つが光電管です。オメガによって開発された光電管(1945年)により、人がトラック競技を測定する時に発生する誤差を無くすることに成功したのです。
オメガは光電管を更に進化させ、1949年には世界初の写真判定カメラ「レースエンド・オメガ・タイマー」を完成させました。このことにより、100分の1秒を争うトラック競技の判定をより正確なものにしたのです。レースエンド・オメガ・タイマーの登場により、同着問題は解決され、より正確でフェアなオリンピックとなったのです。
1952年のヘルシンキ大会では、国際陸上競技連盟公認の電子時計「オメガ・タイム・レコーダ」がを導入されました。この電子時計は、24時間の誤差が0.05秒以内であることがヌシャテル天文台による証明されるほどの正確さを持っていました。
現在ではおなじみとなった、TV画面のタイム表示にもオメガの功績があります。その功績とは「オメガスコープ」のこと。オメガは1961年にTVカメラが追う各ランナーのタイムをTV画面に重ねて表示できる技術を開発し、それをオメガスコープとして世に送り出したのです。
その後、オメガタイムレコーダーとオメガスコープで電子的に記録されたタイムが公式タイムとして採用されることになり、オメガの正確さが競技タイム測定に変革をもたらしたのです。
また、水泳でおなじみのタッチ版(競泳選手がタッチすることで電子的に測定する装置)もオメガが開発しています。
オメガの正確さに関する技術力は、オリンピックおよびスポーツで磨かれたといっても過言ではないでしょう。
また、オメガの腕時計は耐久性においても評価が高く、その信頼性から1965年にはオメガ・スピードマスターがNASAの公式腕時計に採用されました。その後も耐久性信頼性を高めるための研究が進み、1999年には「コーアクシャル」と呼ばれる、これまでの腕時計の概念をくつがえすような構造の開発に成功しました。
オメガの「コーアクシャル」は、機械式時計の心臓部における摩擦抵抗を大幅に低減させたため、約10年間オーバーホール無しで精度を保つことができるすばらしい耐久性を実現しました。
オメガの代表的なシリーズと言えば、オメガ・シーマスターとオメガ・スピードマスターです。この2つのシリーズにどのような特徴があるのか見ていきましょう。
オメガ・シーマスターはダイバーズウオッチです。映画007シリーズで使われていることでも有名。もちろん、安価なダイバーズウオッチもどきのように家庭用防水ではなく、本当にダイビングに使える潜水時計です。(シーマスターシリーズは150m防水以上のものしかありません)
オメガ・シーマスターのプロフェッショナルモデルには、ヘリウムエスケープバルブも搭載されており、潜水艇を使用して行われる大深度潜水のような用途にも使えるようになっています。
大深度潜水は、呼吸ガスに酸素とヘリウムの混合ガスを用いる飽和潜水で行われます。飽和潜水は、潜航時に酸素とヘリウムの混合ガスを水圧と同等に加圧するため、非常に粒子が細かいヘリウムが時計内部に侵入するのです。そして、このヘリウムガスが浮上時膨張して時計を破損させてしまうのです。
その破損を防ぐためにオメガ・シーマスターのプロフェッショナルモデルにはヘリウムエスケープバルブが装着されているのです。
オメガ・スピードマスターはシーマスターをベースに作られているのですが、防水仕様ではないため水場での使用には注意が必要です。
オメガ・スピードマスターの特徴はなんといっても堅牢性。多重ケースによりショックを吸収し、構造をシンプルにすることで壊れにくいのがスピードマスターの魅力です。
NASAの公認腕時計に採用されたのもスピードマスターで、NASAが宇宙空間での耐久性試験を行った結果、スピードマスターだけが合格したという実績があります。この試験に使用したのは特別製のものではなく、市販品でした。それくらいオメガ・スピードマスターの堅牢性に対する信頼性が高いということです。
その信頼性から、オメガ・スピードマスターはアポロ計画にも採用され、初めて月面に降り立ったときにも着用されていました。また、アポロ13号の奇跡の生還時にも、スピードマスターによってロケット噴射の時間管理が行われていたことも有名な話です。
オメガには有名人のファンがたくさんいます。代表的なのは元F1レーサーのミハエル・シューマッハでしょう。彼のオメガ好きはとても有名で、オメガがスポンサーになる前からずーっとオメガのコアなユーザーでした。そのことを知ったオメガ社がスポンサーのことをシューマッハに持ちかけると、二つ返事でOKが出たとのこと。1000分の1秒を争うF1レーサーだけに、時を刻むものへの愛着が人一倍強かったのでしょう。そして、オメガの耐久性と信頼性の高さに魅力を感じていたのかも知れませんね。
オメガには有名人とのコラボモデルもたくさんあります。信頼性のあるオメガだからこそコラボモデルが実現するのでしょう。オメガのコラボモデルには、先のシューマッハモデルを筆頭に、映画俳優のジョージ・クルーニー、ニコール・キッドマン、スーパーモデルのシンディ・クロフォードなど、様々な分野の有名人たちが協力しています。
オメガは名実共に、世界に認められた腕時計ということが言えますね。